今思うこと。

2020年02月15日

『こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂げて死なむと思う』

 

 これは、石川啄木の歌集『一握の砂』におさめられた短歌で、この歌に込められた思いは啄木ばかりではなく多くの人の願いなのではないでしょうか。

 

 当然、若かりし頃の私もそう願っていました。

 

 でも、いつのまにか生きるために、日々の生活に追われ、もがき続け、言い訳をしながら、世の中との折り合いをつけて、すっかり理想を追うのをあきらめてしまった。

 

 刹那、

 

 自身が還暦を迎える年になり、再び、仕事とは、働くこととは何だろうと、頭の中で自問自答する日々が増えてきました。

 

 現在では、不動産の仕事に携わっておりますが、自らが思い描いていた理想の仕事とはほど遠いままに、おもむろに時間だけが過ぎ去ってしまいました。

 

 ふと、現役として、何かしら社会とつながりが持てるのもあとわずかかなと思ったときに、ようやく今の自分の置かれた環境の中でこの仕事を精一杯行っていくしかないのではないかと考えられるようになってきました。

 

 そう思うと、少しでもこの啄木の歌に近づけるよう一日一日を大切に、ご縁をいただいた、今後もご縁をいただくであろう方々に感謝しながら、仕事の上で自らが納得できる“何か”を仕遂げられたらと思っています。

 

 残りの人生けっして『パンのみ』のために生きるのではなく、生ある間は常に『考える葦』でありたい、生涯の幕を閉じるときに“何者“かであったと言ってもらえるようにしっかりと地に足をつけた嘘のない生き方をしたいと今は思うばかりです。

 

 さして面白くもないこんな話にお付き合いいただき、まことにありがとうございました。

耕す人